我が家の名古屋コーチンが排泄したウンチを紹介(笑)
初めてニワトリを飼う方に向けて、参考のためにコッコの糞を写真付きで解説します。 まず、健康的なニワトリのウンチを説明しましょう。 下痢便に見えるから「水の与え過ぎかな?」「飼料が悪かった?」と思うがちですが、夏季の“水便”なら問題ありません。 5月くらいに巣籠りした雌鶏さんの“貯め糞”も同じく問題ありませんよ。 注意すべき糞は、チョコ糞です(笑)。 ニワトリは健康ですが、取り扱いが要注意です。
YouTube動画“【閲覧注意】ニワトリのウンチ掃除〜日課の鶏糞拾い〜”
次のURLです:https://youtu.be/MyckKnCi3xo
我が家のウンチ清掃の様子を撮影しました。糞拾いは、毎朝の日課です(笑)。

(タバコの箱サイズの大きな糞は、朝方に多い)
大きな糞は、快便と健康の証!
写真は、我が家の名古屋コーチンが排泄した糞です。 朝一番に出した大きなウンチですよ。 雄鶏よりも大食な雌鶏さんのものでしょう。 産卵をする健康な若い雌鶏さんは、栄養のためにたくさん食べます。 そして、写真のような巨大なウンチをしますよ。 大きさはタバコ箱と同じくらいですから、LLサイズの卵くらいあるでしょうか。 初めてニワトリを飼う方は、驚くかも知れませんね。 ときどきこのような巨大な糞を雌鶏がします。
この写真の糞は、“コロコロ糞”と呼ばれるとても健康的なタイプです。 匂いも少なく水分も少ないコロコロ糞は、清掃しやすく飼い主にも有り難いですよ(笑)。 因みに、体調が悪く下痢気をすると、こんなに大きな糞になりません。 大きくてコロコロした糞は健康の証だといえます。
にわとりは、時間に関係なく糞をしているイメージがありますが、人間と同じく起床後に(夜間に溜まった)大きな糞をする傾向があります。 小さな糞は、30分毎とか、イメージ通りに常に出している感じですね(笑)。

(総排口しかないニワトリは、夏季にたくさん飲んだ水と一緒に糞を排泄する)
夏季の水便は、下痢ではなく健康な普通の糞
下痢に見えてしまいますが、夏季に多いニワトリの“水便”です。 人間と同じく猛暑にニワトリもたくさんの水を飲みます。 しかしながら、小便と大便を同じ“総排泄口”から排泄するニワトリは、たくさん飲んだ水分を糞(大便)と一緒に出します。 一見すると下痢に見えてしまいますが、暑い季節には健康な“普通の便”といえます。 発汗できないニワトリは、体を冷やす機能が弱いです。 大量に水を飲むことで体温を下げようとしますので、水便をしても水を飲ませてあげましょう。 水を飲まないと熱中症になり命の危険があります。 ニワトリの熱中症対策は、下記ページを参考にして下さい。
不健康な下痢便もありますが、食欲があって活発で元気な鶏が夏季に排泄する“水便”であれば特に問題はありません。 もし食欲がなかったり、辛そうにじっとしていたり、体重が減っている場合には対処してあげましょう。

(健康なウンチに違いありませんが、朝方に多いチョコ糞はキケン!)
凶悪なウンチ、盲腸便(通称:チョコ糞)
見た目が溶けたチョコレートのようだから“チョコ糞”と呼ばれることが多い盲腸便は、要注意です。 これを排泄したニワトリは、健康そのもので気にすることはありません。 ただし、飼い主(人間)には盲腸便がとって危険物になりますよ(笑)。 盲腸便は、小さめで生チョコのような便です。 放置するとハエがたくさん寄って来るほどにクサイです(見付けたらすぐに片付けましょう)。 粘着質(油性?)で衣服に付着すると大変・・・。 即洗濯しないと洗い落とせないかも知れません(苦笑)。 そんな性質のチョコ糞は、危険物としてペットニワトリ界では有名です(笑)。
私の憶測ですが、夜間の寝ている間に脂を含んだ排泄物が溜まって翌朝にチョコ糞として出てくるのではないでしょうか? 色や臭いが通常時の糞と違います。 初めてニワトリを飼育される方は、皮膚や衣服への付着に注意して下さい(笑)。

(生後1ヶ月半の中雛2羽が1日間に排泄したウンチ)
雛でも結構なウンチの量です
ウンチの量についてお話をします。 たくさん食べる子は、食べた分だけ排泄をします。 雄鶏が5Kg、雌鶏が4Kgくらいの体重になる名古屋コーチンの場合、卵をたくさん産む若い雌鶏の食事量は、1日に300gくらいです。 20回や30回に分割して、食べた量と同じだけの糞をしているはずですよ。 ニワトリは犬のように「ここでウンチをしなさい」という躾ができません。 立ち寄った先々で、気ままにウンチをします。 当然、鶏小屋や遊び場がウンチで汚れるから、毎日に清掃が大切です。
上記写真は、生後1ヶ月半の中雛2羽が排泄した1日分のウンチです。 育ち盛りだから、飼料をたくさん食べて糞もたくさん排泄しますよ。 私は、1ヶ月半くらいの中雛を屋内の段ボールで飼育しています。 そして、1日毎に敷いた新聞紙を新しく取り替えなければいけません。 湿ったウンチもあり、取り替えないと段ボールの底が湿って抜けてしまいますからね(笑)。

(卵を温めている雌鶏が溜めて排泄する糞は、多量で臭い)
雌鶏の就巣中の“ため糞”
4月から7月頃、雌鶏が巣籠りをすることがあります。 卵を温めてヒヨコを孵すために産箱などに籠りますよ(就巣)。 卵を孵すためには21日間、ずっと温めなければなりませんからウンチも我慢しています。 ただし、1日に1回だけ、ウンチや食事、砂浴びに巣から離れます。 その時に排泄した糞が上記写真です。 我慢して溜めたウンチなので“ため糞”と呼びます。 溜めているから量が多くなり腐敗したような強烈な臭いがします。 水分が多いから下痢便に似ています。 「ほぼ毎日出すチョコ糞には要注意」と言いましたが、強烈さはため糞も同じくらいです(笑)。 ため糞の場合、就巣中の雌鶏さんしか排泄しませんから例外的な糞だと言えますね。

(ゆるい糞を排泄した時、ミミズのような虫がいたら寄生虫の可能性が大)
鶏回虫(要注意)
ずっと正常な便の話をしてきましたが、盲腸便や下痢便にウネウネ動く小さなミミズのような物を見付けたら、鶏回虫の可能性があります。 健康で体力のある成鶏ならば、すぐに重篤な状態になることはありません。 鶏回虫については、下記ぺージを参考にして下さい。