
(配合飼料に入っていた直径3mmの“謎の硬い粒”は、砂のうに蓄える小石の代わり?)
ニワトリは砂や小石を飲み込む
歯がないニワトリは、食物を噛む潰すことができません。 トウモロコシの実や玄米などの硬い硬い食物も、蝉などの大きな獲物も丸飲みしちゃいますよ(笑)。 その代わり、あらかじめ飲み込んだ小石や砂を利用し食物をすり潰すのは、消化器官の“砂のう(砂肝)”です。 砂のうは、強靭な筋肉で覆われていて、小石や砂と食べ物を擦り合わせて砕いていきますよ。 つまり、ほかの動物の歯と同じ役割を持つのがニワトリの砂のうですね。
砂のうが機能するのは、あらかじめ硬い小石や砂を飲み込んでいるからです。 毎日、新しい小石や砂を飲み込む必要はないのかも知れません。 放し飼いのニワトリ達を見ていると、よく地面をツンツンしながら小石をクチバシでつまんでいます。 ほとんどの場合、気に入らず「ペッ」っと吐き出してしまうけど、ちょうど良い大きさの小石を見付けた時だけ、パクッと飲み込んで砂のうに充填しますよ。
放し飼いのニワトリ達は、気に入った小石を探して飲み込みます。 地面のない屋内で飼育するニワトリは、どうしたらよいのか? その答えを、配合飼料の成分に見付けました。 上記写真は、我が家のニワトリ達に食べさせている配合飼料のものです。 “直径3mmの黄色い半透明の硬い粒”が入っていましたよ。 硬さが違いますが「トイレ芳香剤?」と間違えたくらいに似ていました(笑)。 これは、屋内飼いのニワトリに向けて配合された“小石の代わり”のようですね(私の推測)。
砂のうに充填する小石について調べると、ニワトリには、直径3mm〜5mmの大きさが良いそうです。 もし配合飼料に小石代わりの成分が含まれていなかったり、それだけでは心配な場合には、直径3mm〜5mmの小石を数十粒、ケージ内に撒いてあげるといいでしょう。 砂も置くのがよいのでしょうが、(カキカキやって周囲に飛ばすし)小石があれば取りあえず大丈夫だと思います。 それから、金魚や熱帯魚の水槽用に販売される小石は、大きさも良く、角も取れてまん丸だから安全だと思いました。
余談ですが、私は「ニワトリは恐竜に似ている」と良く思います。 顔つき、足のウロコ、首を前に伸ばして歩く姿・・・。 そして、今回、砂のうについて記していて、恐竜との共通点をまた見付けましたよ。 あの恐竜も石を飲み込んで消化の助けにしていたそうです。 歯もちゃんとあったと思う恐竜ですが、丸飲みでもしているのでしょうか? 鳥類は恐竜に近いという話を聞いたことがありますが、砂のうは石を飲み込んでいた恐竜の名残かも知れませんね〜。