配合飼料や玄米(くず米)の蛾とコクゾウムシ対策
(ワサビ成分の米びつ用の虫除け剤を、飼料保管箱のフタ裏に貼り付けた)
配合飼料や玄米(くず米)の蛾とコクゾウムシ対策
(小さくて硬いコクゾウムシは、駆除が難しく、虫除け剤のほかには冷蔵が効果的)

百均で購入したワサビ成分の虫除け剤 2006年6月3日

梅雨の季節になり、クズ米(玄米)と配合飼料の保管箱から虫が湧いてきました(苦笑)。 寒い季節なら、虫が付いていたとしても活動が抑えられて悪さをしません。 しかし、暖かくなると一斉に虫が活発に悪さをし始めますね・・・。 配合飼料に付く虫は、主に小さな蛾、“ノシメマダラメイガ”です。 クズ米(玄米)には、小さくて硬い黒い虫“コクゾウムシ”と配合飼料と同じ“ノシメマダラメイガ”が付きますよ。 コクゾウムシは、容器から出ません。 蛾(ノシメマダラメイガ)は、暖かくなると容器から出て周囲を飛び回るから直ぐに分かります。

虫が活発になり困った私は、職場近くの百均(ダイソー)へ足を運びました。 別ページに記した“犬避け木酢液”や“ネズミ捕獲トラップ”のときも、この百均にお世話になりましたよ。 百円ショップは、何かと困った時に良い場所だと思います(笑)。

足を運んだ百均で、米びつ用の虫除け剤を見つけました! 「天然わさび成分で安心」「有効期限約3ヶ月」とのことです(写真)。 105円で3ヶ月間の効果持続ならばと、飼料保管箱の虫対策に購入しましたよ。 開封して香りを嗅いでみると、強烈なわさびの匂いでした。 まあ当たり前ですね(笑)。 刺身のワサビを食べた時に鼻がツーンとする感じです。 何となく分かって頂けるでしょうか。 ワサビもそうですが、玉ネギやニンニクの強烈な匂いは、葉や球根を虫に食べられないための防御機能です。 同じく唐辛子の辛さも虫への防御機能ですね。 百均のワサビ成分・虫除け剤は、きっと効き目があるのでしょう。

保管箱のフタ裏側へ付けました。 虫除け剤は紙製袋に入っています。 空気を通す紙製袋からワサビ成分が「じわりじわり」と染み出る感じです。 3ヶ月持続するかは微妙ですが、取り付けた直後から1ヶ月間くらいは、虫が保管箱の中から追い払われて少なくなりました。 “要注意”だと思ったのは、すでに虫がたくさん付いた飼料へ虫除け剤を使う場合です。 我が家のように屋外倉庫ならば、虫除け剤を嫌って一斉に保管箱から虫が這い出ても不都合はありません。 しかし、人が暮らす家屋だと・・・。 部屋中に蛾や小さなコクゾウムシが散らばることになりそうですね(苦笑)。 虫除け剤を入れた直後には、軒下などの屋外に保管箱を出しておくのがいいでしょう。 虫が追い払われて去るのを待って下さい。

虫対策のほかには、高温多湿になる梅雨から夏季に餌が傷むのが心配ですね。 我が家では、標準的な配合飼料袋(20Kg)を購入してます。 (後述する保冷庫を使っていなかったころ)夏季には、概ね1ヶ月以内で食べ切れる量、1袋のみを購入していました。 食べ切ったあとに、新しく1袋(20Kg)を買いに行きます。 寒い冬季なら2ヵ月分くらいを常温で保管しても傷みませんが、夏季だと1ヶ月でも傷み始めるから要注意です。 後述する“保冷庫”を使えば、夏季の飼料劣化対策と虫対策の一石二鳥になります。

最後に1つ。 ノシメマダラメイガやコクゾウムシは、厄介な害虫に間違いありません。 しかし、玄米や配合飼料に“農薬の残留がない”ことの証だとも言えますね。 「農薬がないから虫が付く」と安心しながら、厄介な虫の対策をしましょう。

玄米の虫除け
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配合飼料や玄米の虫対策には保冷庫

コクゾウムシと蛾の効果的な対策は、保冷庫や冷蔵庫!

写真は、我が家の“玄米用保冷庫”です。 玄米を最大で7俵(30Kg袋を14袋)収納できますよ。 玄米に付いた虫を低温で活動停止にして“虫食いを防ぐ”目的と、高温多湿から“玄米の腐敗(カビ被害)”を防ぐ目的の保冷庫です。 10度以下の低温に保つことができるので、玄米向けの冷蔵庫と言えるでしょう。 玄米や配合飼料に付く“コクゾウムシ”と“メイガ(蛾)”を低温で活動停止にして、虫食い被害を抑えられます。

保冷庫や業務冷蔵庫のような大容量の低温保管庫は、20Kgの配合飼料袋、30Kgの玄米(クズ米)袋をそのまま収納できるから便利です。 しかしながら、一般家庭には馴染みがなく、所持する家も少ないと思います。 大きく場所を取るし、邪魔ですからね(笑)。 保冷庫や業務用冷蔵庫が無理なら、虫が活発になる4月〜10月の期間だけ、キッチンの冷蔵庫へ小分けした袋に飼料やクズ米を詰めて保管してもいいです。 野菜室をきちんと整頓すれば、10Kgくらいなら入りそうですよ。


YouTube動画“クズ米の保管・鶏の餌〜保冷庫で玄米の害虫対策〜”
次のURLです:https://youtu.be/zR-e4VQYQ-E
玄米保冷庫を分かりやすく動画にしました。

米保冷庫
あると便利・玄米保冷庫
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害虫駆除にドライアイス
(アイスケーキなどを買うと貰えるドライアイスが殺虫駆除に利用できる)
ドライアイスで害虫駆除
(ビニール袋にクズ米や飼料とドライアイスを入れて窒息殺虫する)

害虫・コクゾウムシとメイガをドライアイスで殺虫駆除!

飼料の保管に玄米保冷庫を使うのが最も効果的ですが、それなりに高価ですね。 そこで、常温で配合飼料やクズ米を保管する場合、害虫が大量発生した時の秘策を記します。 玄米や配合飼料に付く“コクゾウムシ”と“メイガ(蛾)”を二酸化炭素で窒息・殺虫してしまうといいでしょう。 写真は、皆さんがよくご存知の“ドライアイス”です。 45リットルなどの大きなゴミ袋に害虫が発生した飼料を入れます。 その袋にドライアイスを入れて緩く結べば、気化した二酸化炭素が充満して害虫を簡単に窒息・殺虫できますよ。 ちなみに、ドライアイスは気化すると体積が約800倍に増えるそうです。 空の45リットル袋を二酸化炭素で充満させるには、45,000 ÷ 800 = 56mlのドライアイスで十分ですね。 オロナミンCの瓶が120mlですから、半分くらいの大きさで良いですよ。 実際には、袋の中に飼料が入っているから必要なドライアイスの量はもっと少なくても良いです。

ドライアイスを利用した殺虫駆除の方法は、上記に掲載した絵を参考にして頂くといいでしょう。 気化した二酸化炭素は、空気より重い性質があります。 ビニール袋の口を上向きにして、発生した二酸化炭素が空気を追い出せるように緩めに口を閉じましょう。 ドライアイスが気化して十分な二酸化炭素で充満されたビニール袋内には空気がありません。 この状態で一晩くらい放置しましょう。 10分や20分間でコクゾウムシやメイガの成虫を窒息死させられるのでしょうが、卵が厄介ですから念を入れて“一晩”です。 注意点は、屋内で大量のドライアイスを使うと、袋から溢れだした二酸化炭素が室内に充満することです。 人間が酸素欠乏症にならぬように気を付けて下さい。 ちなみに、手の平サイズなら室内で使っても問題ありません。

最も手頃なドライアイスの入手は、ケーキ屋さんでアイスケーキを買うことでしょう。 それなりの買い物をすれば、貰えるはずです。 その際、「自宅まで30分くらい掛かるから、ドライアイスを入れて下さい」と頼めば良いですよ。 手の平に乗るくらいのドライアイスなら、45リットルのゴミ袋を充満させるには十分でしょう。 もしアイスケーキが嫌いだったり、ゴミ袋数枚分の虫食い飼料を殺虫駆除するのなら、下記に掲載したAmazonのサイトから購入するといいです。 私が閲覧した時には、最小単位が5Kg(\2,600-くらい)でした。 1Kgのドライアイスが気化すると約500リットルになるそうです。 5Kgだと2,500リットル分ですから、45リットルのゴミ袋を55袋も充満させられますね(笑)。 多すぎですが、入手できないのなら購入するもいいでしょう。

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