中雛から大雛までを飼育する、組み立て式の大型ケージは便利!

我が家では、ヒヨコちゃんをケージに隔離して飼育します。カラスや猫から守る目的のほか、ヒヨコが成鶏に突かれない措置、食事を成鶏に横取りされない配慮ですよ。ヒヨコが生後1ヶ月半くらいにると、屋内の段ボールハウスや小型ケージから屋外の大型ケージへ移します。大人のニワトリに突かれても大丈夫な体格に成長する生後4ヶ月目くらいまで、その大型ケージで過ごしますよ。大雛を卒業する少し前、成鶏を放し飼いする庭へ合流させるのが定番です。我が家で飼育する名古屋コーチンは、生後4〜5ヶ月間も経てばカラスや猫も襲わない体格ですから、ケージから出ても心配要りません。序列の低い若鶏を「ツンツン」して教育する大人コッコ達やボス雄鶏だけど、もしカラスや猫が若鶏たちに近寄れば“百戦錬磨の強い味方”として撃退してくれるでしょう(笑)。

のちに“1号”となる大型ケージは、ニワトリを飼い始めた直後に「成鶏になるまで猫やカラス対策のケージが必要だ」と製作したものです(2002年)。初代大型ケージの大きさは、幅1.2m、奥行き1.2m、高さ1mです。下記の写真説明のように、ヒモで縛るだけで簡単に設置できる“組み立て式”に作りました。4つの側面フレーム(壁)と天井のネット(屋根)の5つのパーツから構成されます。仮に2倍の面積(1.2m×2.4m)にしたいなら、2面の側面と天井部分を追加製作すれば可能ですよ。ヒモを解くだけで解体でき、コンパクトになるから収納場所を広く取りません。必要な時だけ組み立てて使っています。雛飼育以外にも、急に飼育ケージが必要な際に活躍してくれるでしょう。

放し飼いの我が家では、中雛から大雛までの飼育に限りますが、成鶏になったあとに飼育する場合にも“ニワトリ小屋”の役目を十分に果たすと思います。継続してニワトリ小屋として使うケースでは、最後に紹介する“ケージ2号”のように、骨太木材を使い、仕上げに防腐剤(保護塗料)を塗るといいでしょう。


YouTubed動画“大型ケージ〜ニワトリの中雛と大雛の外飼いは大人と分離〜”
次のURLです:https://youtu.be/DIKYGgEqfD4
2017年にお迎えしたヒヨコにケージ2号を組み立てました。参考にして下さい。


YouTubed動画“ケージを撤去〜名古屋コーチンひよこを成鶏まで守った小屋〜”
次のURLです:https://youtu.be/mVbmYdiqi6w
2017年にお迎えしたヒヨコが成長し、不要になったケージ2号を解体した映像です。

大型ケージを設置する場所
(1、大型ケージ“1号”を組み立てましょう!所要時間10分ほどで完成します)
大型ケージを組み立て1
(2、側面フレームどうしを、2〜3本のビニールひもできつく縛ります)
大型ケージを組み立て2
(3、側面フレーム4面をきつく縛りました)
大型ケージを組み立て3
(4、天井にネットを載せ、風に飛ばされないよう重石を置いてケージは完成です)
大型ケージを組み立て4
(5、ヒヨコちゃん達にケージへ入って貰いました)
大型ケージを分解
(6、使わない時、分解して庭の片隅で出番を待つケージです)

中雛や大雛飼育に使う“大型ケージ”

使わないとき、コンパクトに分解して片付けられる大型ケージです。必要になれば、直ぐに組み立てられます。モンゴルには“ゲル”という伝統的な移動式住居がありますね。同じようにケージを移動させながら飼育する事も可能です。名古屋コーチンのヒヨコちゃん達を飼い始めた2002年のこと。大型ケージを設置した地面が1〜2週間で糞で汚れてしまい、芝生も食べられてしまいました。「芝生がニ度と生えてこないのでは?」と、食べ尽くされる前に定期的に移動させていたのを覚えています(笑)。

15年経って朽ちた大型ケージ
(2017年現在、2002年に製作した“大型ケージ1号”は風雨に朽ちて役目を終えました)
大型ケージ2号を製作
(風雨に朽ちた“1号”に代わり、2014年に同サイズの“大型ケージ2号”を後継に製作)
大型ケージ2号
(より頑丈に製作した大型ケージ2号は、組み立て時間が少し余分に掛かります)
大型ケージで中雛を飼育
(2014年に迎えた4羽の中雛を、大型ケージ2号で大雛まで飼育しましたよ)
大型ケージで中雛を飼育
(4羽の雛がケージを卒業したあと、大型ケージ2号に防腐剤を塗りました)
大型ケージを修理
(2017年のヒヨコ飼育に使用後、大型ケージ2号の損傷部分を修復)

2014年、“大型ケージ2号”へ役目を引き継ぎました

2002年に製作した大型ケージ1号は、風雨にさらされ朽ちて2014年に役目を終えました。最後に利用したのは、2014年に迎え入れた4羽のヒヨコちゃん達です。7月と8月に襲来する台風を前に「暴風で倒壊の危険がある」と判断し、4羽のヒヨコを飼育中に大型ケージ2号を製作に取り掛かりました。4羽のチビちゃんは、新築の大型ケージ2号へ引越しをしましたよ(写真)。初代(1号)ケージは、12年間の役目を終えました。ヒヨコちゃん達の安全を守ってくれて、ありがとうね。

初期のケージは、1.2m(幅)×1.2m(奥行き)×1m(高さ)の大きさでしたが、その後の改良で“寝床スぺース”を設けました。ケージの外へ30cmほど出っ張っていますので、1.2m(幅)×1.5m(奥行き)×1m(高さ)に広く改良されています。大型ケージ2号は、この改良を引き継いでいますよ。

大型ケージ2号は、1号よりも凝った作りにしました。より骨太の木材を使い、強風対策に屋根へ載せた100Kgの重石に持ち堪えられるように製作しましたよ。台風にもビクともせず、安心してヒヨコちゃん達を飼育できます。ヒヨコ飼育時には施していなかった防腐剤(保護塗料)を、ヒヨコ達が大きく育ってケージを卒業したあとに塗りました。後回しの理由は“溶剤中毒”(シックハウス症候群)を防ぐためです。防腐剤塗布から1ヶ月くらい放置して“溶剤中毒”を防ぐ措置が必要でした。塗った防腐剤が臭わなくなくなるまで、2014年のヒヨコちゃんたちを朽ちて倒壊の恐れがある1号ケージで飼育し続けるのは危険です。そのような理由で、ケージ暮らしを卒業するのを待って防腐剤を塗りました(写真)。骨太の材木と防腐剤塗布により、12年間使った1号ケージより長持ちしてくれるでしょう。


YouTubed動画“ひよこケージを修理〜大雛まで飼育した小屋のメンテナンス〜”
次のURLです:https://youtu.be/DUEdWMMm-2w
2017年の大型ケージ修理の様子を映像に残しました。構造の参考になります。

防水シートで大型ケージを保管
(2017年のヒヨコ飼育に使用後、大型ケージ2号を防水シートで包み庭の片隅で保管)

大型ケージの保管

ヒヨコ飼育にしか使わない大型ケージを庭の片隅で保管します。防腐剤を塗っていても木材は風雨で少しずつ朽ちるものです。2年毎、あるいは3年毎にしか使用しない大型ケージを防水シートで包んで保管しますよ。青色のブルーシートの耐用年数は6ヶ月間のみ。2年や3年の長期保管に足りません。そこで、耐用年数3年の銀色シートで包みました。次のヒヨコをお迎えするとき、問題なく大型ケージを使用できるでしょう。

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