2006.01.29〜 |
■FMV-6300MC4/Wのデフォルトスペック OS:Windows95 or 98FirstEdision CPU:Celeron 300MHz ← 厳しいな〜 Memory:PC66 32MB(オンボード) Video:オンボードMagicGraph 128XD(TM)+内臓2MBビデオメモリ HDD:4.3GB 液晶:8.4インチTFTカラー ← モバイルには最高のサイズ! 光学ドライブ/FDD:無し USB:1.1タイプが2ポート利用可能 バッテリー駆動時間:約4時間(標準バッテリー) 重量:1.1Kg 製造年度:1999年夏モデル このPCは2005年夏に秋葉原のあるショップでジャンク扱いで購入した物です。 HDD無し、増設メモリ無し、動作保証無しで十数台並んでいた内の一つです(バッテリーはご臨終)。 ぱっと見てとても小さく欲しいと思いましたが、Celeron300MHzは少々厳しいかな〜と言う感じでした。 因みに価格は確か\6,000だったと思います。 結局秋葉原を巡回して戻って来た時に未だあったので購入してしまいました(笑)。 ■とりあえずパワーアップを考えました このままでは確かに使い物になりません(Win95ならば良いが、Win98First程度でもガチガチです)。 とりあえずはメモリはスロットが1つ空いている事から128MBを増設し192MBで動作させ、HDDは10GBを装着する事にして、OSはWin98SE又はWindows2000をインストールする事にします。 それから、モバイルに必須の無線LANカードを搭載してバッテリーの蘇生を考えます。 これらセットアップ&パワ−アップの費用はおおよそ秋葉価格で下記です。 128MBメモリ:\1,000- (ジャンク箱から運良く目利きした場合/通常は中古で\2,500位) 10GBのHDD:\3,000- (中古屋で運良く良い物を入手できた場合/新品は\8,000位?) 無線LANカード:\1,000- (偶然ショップで中古安売りをしていた場合/新品は\3,000位) ■このPCのセットアップのポイント FMV-6300MC4/Wは、CDドライブもFDドライブも全く無い”1スピンドル・ノートPC”です。 通常PCのセットアップにはHDD内にシステムを起動させるファイルが無い為に最低でもFDDのようなドライブからシステムを起動させてインストールを行うのですが、この方法が不可能な為に他のPCを利用して途中の作業までを行う必要があります(色々とコツもありますよ)。 この点、簡単にセットアップ出来てしまうPCと違い難易度としても結構楽しめるPCではないかと思います。 当然ですが、セットアップに成功すれば更に実益も兼ねて喜びも増えます。 |
昨年夏にジャンク扱いで購入した富士通の企業向けモバイルPC”FMV-6300MC4/W”をセットアップする事にします。 8.4インチ液晶と言う事もありとても小さく良いモバイル機になりそうです。 |
FMV-6300MC4/Wのセットアップ |
作業開始! まずは分解します(上写真のようになります/HDDは試しに接続してみました)。 次にOSインストール前にメ−カ−のHPに確認して新しいBIOSがダウンロード可能かを確認しもしも入手出来るようであれば大容量HDDのサポートやメーカー出荷以降に発売されたOSのサポートには必須になる場合がありますのでトラブルを避ける為に一番初めにBIOSのアップグレード作業を行います。 私のFMV-6300MC4/Wは新しい物がダウンロード可能であった為にアップさせる事にします。 |
BIOSのアップグレード この作業は必要な場合も多いのですが、失敗した場合にはメーカーではないと復旧不能になる為慎重に進める必要があります(特に作業中の停電やアクシデントは命取りです)。 1、適当なHDD(実際に搭載するHDDでは無くてもこの作業は問題ありません)をFDDの搭載された別にPCに接続してWin98(又はSE)のセットアップディスクからMS-DOSを起動させます。 2、次に”FDISK”で領域確保とアクティブ化を行い、”FORMAT”を実行してDOSシステムを転送したら、そのHDDに適当なフォルダを作りBIOSアップグレードファイルをコピーします。 3、最後にHDDをFMV-6300MC4/Wに搭載し分解したパーツを元に戻して起動させます。 問題無く作業が終えているのであればMS-DOSが起動してDOSプロンプトが使用できます。 DOSプロンプトが起動したら”CD”でBIOSアップグレードファイルを保存したフォルダに移動してアップグレードファイルを実行します(上記画像のようにアップグレードが実行されます)。 4、BIOSアップグレードが終了したら電源を切り、HDDを抜いて確認の為再起動させます。 (BIOSメニューに入りBIOSバージョンが更新していれば成功です) |
Windows98 Second Editionのインストール 元々はWindows98 (First Editionと後々言われるWindows98の初期バージョン)がインストールされて販売されていたこのPCに何故別のバージョンを入れるのかと言うと、First Editionに様々なバグがありとても不安定なOSであったからです。 Second Editionは様々な問題が修正されてとても良いOSだと言えるかも知れません。 2000やXPの安定性に比べたら可哀想ですが、非力なPCでも十分動作してそれなりに機能もありますので”6300MC4/W”のような旧式PCにはもってこいのOSです。 (WindowsMeに比べても良いOSだと言う意見も良く耳にしますので・・・) 1、BIOSバージョンアップで使用したHDDでも良いので適当なHDDを領域を削除した状態で用意します。 2、搭載するHDDをFDDの搭載された別にPCに接続してWin98(又はSE)のセットアップディスクからMS-DOSを起動させます(私個人としては6GB以上は欲しいところですね)。 私は今回音楽ファイルなどを十分に入れられるよう余裕を持って10GBのHDDを用意しました。 3、次に”FDISK”で領域確保とアクティブ化を行い、”FORMAT”を実行してDOSシステムとFDISK..EXEを転送しPCからHDDを外します。 4、HDDをFMV-6300MC4/Wに搭載し分解したパーツを元に戻して起動させます。 問題無く作業が終えているのであればMS-DOSが起動してDOSプロンプトが使用できます。 DOSプロンプトが起動したら”FDISK”領域確保とアクティプ化を行います。 (ポイントはFMV-6300MC4/W本体でFDISKを実行する事です) 5、再度HDDをFDDの搭載された別にPCに接続してWin98(又はSE)のセットアップディスクからMS-DOSを起動させます。 6、”FORMAT”を実行しDOSシステムの転送と、適当なフォルダを作成してWindows98 SEセットアップCDの中身を全てそのフォルダにを転送しPCからHDDを外します。 7、HDDをFMV-6300MC4/Wに搭載し分解したパーツを元に戻して起動させます。 問題無く作業が終えているのであればMS-DOSが起動してDOSプロンプトが使用できます。 DOSプロンプトが起動したら”CD”でWindows98 SEセットアップCDの中身を保存したフォルダに移動して ”SETUP”を実行します。 すると、CDからセッアップメニューを実行した場合と同じように画面が表示されます(上記の画像)。 この後のインストールは通常のCDでのセットアップと同じく進行させる事が出来ます。 |
仕上げは必要なソフトのインストール OSがインストールされてしまえば後は簡単です。 必要なソフトをインストールしましょう。 注意すべき点は、FMV-6300MC4/Wがドライブを持っていないPCである為に事前に他のPCを利用して最低限ネットワ−ク環境を構築できる無線LANカードや必ず使用するソフト(Officeとか・・・)のインストールファイルをHDDにコピーしておく事です。 1、無線LANカードのインストール MELCO社WLI-PCM-L11GP(秋葉で\980-で3枚購入した内の1枚)11Mbpsカードを使用する事にします。 2、OS不具合の修正のためのアップグレード 無線LANカードのインストールが成功してインターネットに接続できるようになったら、早速OSのアップグレードを実行しましょう(常に最新の状態に保つ事がウィルスやトラブルを防ぐ事につながります)。 Windows Media PlayerだけはVer7.1でアップを止めました(Ver9とかは流石に重いです・・・)。 3、必要なソフトのインストール(Officeや、画像ビュアー、セキュリティソフト、音楽再生ソフト等々・・・) 私はOffice2000とセキュリティソフトにソ−スネクスト社のウィルスセキュリティ2005EXを入れました。 後はフリーソフトでダウンロードして来た画像ビュアーソフトや音楽プレイヤーや録音ソフト等ですね。 以上で95%程完成ですね。 上記画像のように問題無く私のHPも見る事が出来ます。 (不満があるとするとキーが小さ過ぎる位でしょうか・・・モバイルの宿命ですね) 残りの問題は中古(ジャンクは尚更)で問題になるバッテリーの問題ですね。 私の入手した本機体にはバッテリーパックも付属しておりましたが、消耗仕切っている感じでOSから見るとバッテリー容量が何時までたっても100%にならず99%止まりです。 因みに持ち時間は5分程度ですね。 暇を見付けてバッテリーパックの中身(セル)を入れ替える作業をしてみたいと思います。 基本スペックを見ると4時間も持つようなので楽しみです! |