名古屋コーチン一家の成長記録/若鶏編

2002年9月21日 鶏小屋を改修(防音対策)、そしてお引越し!(生後5ヶ月半)

8月になると、雄鶏の雄叫び「コケッコッコ〜〜〜」が本格的に始まりました。 雌鶏さんもひっきりなしに鳴くことがあり、それなりの声量です。 予定していた鶏小屋へ引越しをしますが、その前に床面を除いた5面への防音対策をしましたよ。 ホームセンターの建材コーナーで販売している断熱材を利用した防音対策です。 夏季の暑さや冬の寒さにも断熱効果があるから期待してます。

引越しは、すんなりとは行きませんでした。 コーチン達は夜になると、片付けた元自宅(大型ケージ)を探して設置していた場所を歩き回ります。 私が徘徊する子達を1羽ずつ抱いて小屋に連れて行きました。 誰かが連れて行かないと、地べたにしゃがみ込んで野宿をしてしまうから、仕方ありませんね(苦笑)。 3日間、引越し先へ抱いて行った結果、全ての子が鶏小屋を自分の家と認識してくれました。 夕方になると自分達で鶏小屋に入るようになり、引越しは成功です。良かったです!

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2002年9月21日 新しい小屋に慣れたかな?(生後5ヶ月半)

大型ケージを撤去して、近くに鶏小屋を置きました。 引越し初日のこと。 早速コーチン達が様子を見にきましたよ。 しかし自分の家だとは認識していないようです。 まだ防音対策が終わっておらず、あちこちが隙間だらけです(笑)。 ちゃんとした家になるまで、もう少し待っていてね! 鶏小屋に興味津々のコッコ達は、出たり入ったりしています。 少なくとも嫌っていないようだから、一安心ですね。

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2002年9月21日 好奇心旺盛な若鶏は人間の生活が気になる(生後5ヶ月半)

コーチン達は立派な若鶏になりました! 見た目もそうなのですが、立派に“コケッコッコー”と雄叫びできるようになりましたよ。 そして「雌鶏さんがそろそろ卵を産むかな〜」と楽しみに待ってます。 この頃から「ちゃんと産箱を作ってあげよう」と考えるようになりましたよ。 でも猫のトイレのように、その場所に籠って本当に卵を産むのでしょうか?私は半信半疑なのです。

コーチン達は好奇心旺盛で、人間の家の中が気になって仕方ないようです(笑)。 食事をしていると、窓ガラス越しに凝視しています。食べ物が気になるのかな? テレビを凝視することもあります。 放送の内容を理解しているのか分かりませんが、興味あるのは間違いないのでしょう。 そして、たまに家の中に入って来て怒られていますよ(ちょっと可愛いかったりします)。

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2002年9月24日 おめでたい、初卵です!(生後5ヶ月半ちょっと)

雌鶏の1羽の様子が昨日から少し変でした。 私が住む住居に入ってきて(笑)、暗く狭いところに潜り込もうとするのです。 机の下やベッドの下に潜って落ち着きがありません。 その様子に「ひょっとしたらひょっとすると、卵を産みたいのかな?」と薄々感じていました。 その日は産みませんでしたが、翌日の24日、鶏小屋の 裏側に卵を発見しましたよ! 芝生の上に産んでありました。 庭によく来るスズメやヒヨドリの卵では無いし、我が家の雌鶏さんに間違いないでしょう。

初卵の大きさは、スーパーで販売するMサイズくらい。 色は薄いピンク色で綺麗です。 産み始めからそこそこ大きな卵を産むのだな〜と、少し驚きましたね。 良くぞ産んでくれました!

もっと早くに作ってあげれば良かったけど、この日、ちゃんとした産箱を作りました。 1部屋の広さは、間口30cm×奥ゆき40cm×高さ40cmです。 雌鶏さん1羽がすっぽり収まる個室を4部屋作りましたよ。 気に入ってくれるといいな〜。 産箱に敷くワラをほぐし、柔らかくして円状に整えました。 鶏小屋に置いて、しばらく様子を見ることにします。

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2002年9月27日 産箱を気に入ってくれました!(生後6ヶ月弱)

本日、先日製作した産箱に篭り、ちゃんと卵を産んでくれました。 今のところ産卵は雌鶏1羽だけですが、9月24日の初卵と合わせて2つ目の卵です。 頑張ったね! 卵を美味しく頂きました。 よくテレビで宣伝しているような、しっかりと盛り上がった濃い色の黄身でしたよ。 市販の卵よりも美味しいように感じます。 自分で育てた子の卵だから、そう感じるのかも知れませんけど、放し飼いだから栄養はたくさん入っているのでしょう。

ご褒美と産後の体力回復に、好物のお米(玄米)をご馳走しましたよ。 産箱に入って30分くらいお産を頑張っていたから、それなりに疲労していると思います。

2002年10月某日 雄鶏が旅立ちました(生後6ヶ月半)

とうとうその日がやって来てしまいました・・・。 雄鶏2羽という想定外な事態に、父は他所に雄鶏1羽を譲るかして1羽だけ残そうと考えていたようです。 そんなとき、以前に養鶏をやっていた父の友人が我が家を訪れました。 田舎なので、そこそこの規模で鶏を飼っている方が周りに結構います。 この方は、再び鶏飼育をやろうかどうかを、我が家の名古屋コーチンを見学して参考にしたかったようです。 我が家のコッコ達を気に入ったのか、その後、10羽くらいの名古屋コーチン雛を購入されたそうです。

父はその知人に“雄鶏2羽の件”を相談しました。 不在だった私は、詳細なやり取りを知りませんが、「どこかに譲っても雄鶏1羽では卵も産まず、雄叫びがうるさくて普通の家では飼えない。何処かの山に捨てられて野犬に食べられる」「それは可愛そうだし、せっかく育てたのだから、自分達で解体して食べて供養しよう」という結論になったそうです。 私が帰宅した時には、既に解体されてスーパーの食肉売り場に置いてあるような状態でした・・・。 以前に農家だった我が家では、過去に解体した事もあって、なんとなく予想出来たことです。 この日、とても複雑な気持ちでした。 ちなみに、私が小学生の時に、亡き祖父が解体してチキンカレーになったことがありました。 ひよこを購入した時、正しく雄1羽、雌5羽だったらと本当に悔やまれる出来事です。

雌鶏や残りの雄鶏が老いて卵を産まなくなったら、また解体しようという話になるかも知れません。 しかしながら、私は寿命をまっとうするまで彼らの面倒を見ようと決心しました。 田舎では鶏をペットのように可愛がる行為は理解されないかも知れませんが、頑張ります!

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2002年11月10日 尾羽が立派になりました(生後7ヶ月ほど)

すっかり“一人前のにわとり”になった名古屋コーチン達です。 雌鶏さん達は、たくさん卵を産んでくれます。 1羽が3日間に2個産むぺースです。 計算すると、4羽が1年間に800個くらい産むことになります(驚きの計算結果!)。 季節によって産むぺースが変わりそうで、計算よりも少なくなると思うけど、今のところ、我が家だけで採れた卵を全て食べきれません・・・(笑)。 ご近所さんへ、おっそ分けしていますよ。

食欲が凄いです! 雌鶏さんは、雄鶏の2倍くらい食べるようになりました。 毎日、MやLサイズの卵を産んでいることで、たくさんの栄養(食べ物)を必要としているのが理由なのでしょうね。 この頃から、私が庭で何かを食べていると奪われるようになりましたよ(笑)。 パンやバナナを食べながら歩いていると、雌鶏さんがジャンプして狙ってきます(苦笑)。 雄鶏が口に咥えている食べ物も、横から凄い勢いで奪って行きますよ。 お腹が空いたお嫁さんが沢山いる雄鶏も大変ですね(笑)。 縄張りが広く、豊かな場所でないと養えません・・・。

名古屋コーチン一家の成長記録/若鶏編
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2002年12月21日 土佐犬が襲来、雄鶏が大怪我(生後7ヶ月半)

巨大な犬が我が家に侵入しました。 休日で部屋にいた私は、コーチン達の警戒声(異常な鳴き声)に、玄関を開けて庭へ行きました。 すると、見たこともない大きな茶色い犬が、大きなウサギを咥えて軒先に立ってました。 私と大型犬との距離は2mくらいです。ウサギは身動きせず、既に生き絶えていたように見えましたね。次の瞬間、犬はウサギを放り投げて、我が家のコーチン達を追いかけ始めました・・・。

これはマズイと、大型犬を追い払うことにしました。 普通の犬であれば、そこらに置いてある棒で追い払うのだけど・・・。 この時ばかりは「コーチン達が噛み殺される」と思い、私は台所から包丁2本を持って庭に出ました。 大型犬をひと目見た直感でしたね。 包丁を両手に庭へ戻ると・・・、既に雄鶏が大型犬に捕まっていました。雄鶏は、噛まれて地面に叩きつけらています(上・写真の場所)。

あとで合流した警官から“土佐犬”と教えられました。 その大型犬(土佐犬)は、普通の犬の2〜3倍以上あるような体格です。 犬というより、馬のような感じですね(笑)。 包丁では負けると思い、物干し竿に持ち直して雄鶏を咥えた土佐犬を夢中で追いかけましたよ。 土佐犬は物置の裏に逃げました。 私は竿を大鎌に持ち換えました。 大鎌は、死神が持っているような柄が1m以上ある鎌です。 草刈りシーズンを終えて刃を研いで物置に収納していたものでした。 大鎌なら1撃で倒せなくても、草刈りのような動作で大型犬の足をさらえば動けなく出来ると考えました。 この大鎌を扱い慣れていたことも理由です。

物置の裏から出てきた土佐犬は、雄鶏を咥えていません。 この時、私は雄鶏が食べられたと思いました。 私は、まだ庭を徘徊している土佐犬を追いましたよ。 追い掛けながら、私はブロック塀の上でパニック声で鳴いている4羽の雌鶏を確認しました。 普通なら絶対に登らない塀ですが、怖さのあまり火事場の馬鹿力で登ったのでしょう。 それが功を奏したのか、どの子も怪我をしていないようです。 良かった! 土佐犬は逃げているばかりです。 しかし巨体だけあって、足は速くありません。 土佐犬は、家屋の裏側に隠れてしまいました。まだ我が家の敷地内です。

私の家族は、家の中からこの騒動を見ていました。 私は、警察に110番するように指示し直ぐ来て貰うように伝えました。 警察からの応答は「その犬は土佐犬という獰猛な犬す。ほかのお宅からも被害の通報が届いていて、安全な場所で警官の到着をまって欲しい」という内容だったそうです。 既に事態を把握していたようですね。 警官を待つ間、父が角材を持って加勢しに庭へ出てきました。 太さ10cmくらいで長さが1.5mほどの角材は、とても扱い難そうでした(笑)。 いくら鈍い犬でも、これには当たらないだろうなという角材です。

ほかのお宅からの通報で、近くを警戒していた警官が直ぐに到着しました。 “この家もやられたか”という感じでしたね。 柔道でもやっているようなガッチリした体格の警官2人です。 まず「土佐犬は人も噛み殺すほど凶暴で、1年間で何人も犠牲になっています。今後は絶対に追いかけないように!」とお叱りを頂きました(苦笑)。 さらに応援要請を無線で行い、家屋の裏を探し始めました。 しかしながら、既に我が家から逃げたようで発見出来ませんでした。 きっと、どんどん集まる追手にブロック塀を飛び越えて逃げたのだと思います。

こーちんの庭に犬がやって来たのは、午後3時くらいでした。 警官が来たのが、午後4時くらいです。 そして、午後4時過ぎに土佐犬を見失いました。 そのあと、午後5時頃に「土佐犬を保健所と共同で捕獲しました」との電話連絡が警察からありましたよ。 やはり、保健所の方が犬の捕獲も慣れているようですね。 凄い兵器を持っているのでしょうか? 捕獲場所は、我が家から1km程離れた場所との事でした。 私の想像以上に遠くまで逃げたようです・・・。

私が犬を追うまでの状況を家族に聞くと、「犬から逃げる雌鶏とは反対に、雄鶏は犬に向かって行った」というのです。雄鶏の本能なのでしょうか?勝てない相手でも群れ(雌鶏達)を守る為、逃がす為に向かって行ったのでしょうね・・・。 あの土佐犬相手に、蹴爪も生えきっていない若鶏では全然相手にならなかったと思います。

当日、朝から雨が降っていました。 12月ということで陽も早く落ちてしまいます。 午後5時頃、暗くなってしまったけど、雄鶏を探すことにしました。 土佐犬が雄鶏を咥えて行った物置の裏を探したけど、羽だけが散乱していて雄鶏はいません。 「やはり食べられてしまったのか」と諦めかけたけど、家屋の裏も探すことにしました。 すると、しゃがみ込んでじっとしている雄鶏がいました! 雄鶏は尾羽がなくなっていて、お尻を大怪我しています。 出血も酷く、自力で立ち上がれません。 家屋に裏へは、命からがら、最後の力を振り絞って逃げてきたのだと思います。

抱きかかえて暖かい部屋に入れました。 抱かれている間、雄鶏は「ウゥゥゥ」と唸るだけでした。 私のシャツは血だらけです。 正直、この子が助かる確率は低いと思いましたね。 それでも、私は出来るだけの事(手当てや看病)をしてやろうと決心しましたよ。

噛まれた場所をアルコール消毒して、オロナイン軟膏を塗り、包帯をしました(下・写真)。 どうなるか分かりませんが、この処置で様子を見るしかありません・・・。 ひよこ時代に使っていたホットカーペットを雄鶏が寝込むダンボールハウスの下に敷いてあげます。 この怪我の状態だと、当日の夜を越えられるか否かも定かではありません・・・。

午後6時半頃のこと、現場検証のために警官3名が来ました。怪我をした雄鶏の画像を撮影して、土佐犬が庭に置いて行ったウサギの死体を回収して行きましたよ。 私は空いた米袋にこのウサギを入れたのだけど、その時にズッシリと5Kgくらいに感じました。 因みに、白ウサギです。 このウサギちゃんにも飼い主がいて、心配しながら帰りを待っているのかな〜と、そう考えると悲しくなりますね・・・。

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2002年12月28日 大怪我の雄鶏は助かりました!(生後9ヶ月弱)

写真は、土佐犬に噛まれた患部(背中からお尻にかけて)にオロナイン軟膏を塗る12月28の雄鶏です。 12月22日の朝、昨日土佐犬に襲われた翌日のこと。雄鶏は息をしていました。本当に良く頑張ったね! これから段ボールハウスで治療をしながら頑張らないといけないけど、生きていればきっと良い事があるから・・・。 「痛いと思うけど、頑張ろうね」と言い聞かせながら、手で餌と水を雄鶏に与えました。 食欲はあるようで、少しずつ食べてくれましたよ。 取りあえず峠を越したようです。

私の日課は、夜の帰宅後に傷口のアルコール消毒、患部にオロナイン軟膏を塗って新しい包帯(使わなくなったTシャツなど)に交換することになりました。

一番辛いのはアルコールの消毒のようで、50%ほどに薄めたアルコールだけど、しみて痛がります。 でも頑張って唸りながらじっと耐えてますよ。 自分の治療だと分かってくれたのかな? 背中がパックリと割れて、骨が見えるほど傷口は深く、1週間経った12月28日には化膿しています。 患部が新しい肉や皮膚で塞がるまで、痛みを我慢して毎日の消毒とオロナイン軟膏と包帯交換が必要です。

元気だった雄鶏は寝たきりの生活になり、痩せて雌鶏と同じ位の体重になってしまいました。 しかし、この頃から私が段ボールハウスの前を通ると「コッコッコッ」としゃべり掛けてくれるようになり、餌を要求するまでになりましたよ。回復の兆しですね!昼間には、家族が様子を見たり、餌をあげたり、話し相手(?)になったりしていました。

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2003年1月26日 Phoenix =不死鳥!(生後10ヶ月弱)

犬に襲われてから1ヶ月ほどが過ぎました。 本人の努力もあって歩けるようになり、元の生活に戻れましたよ。 尾羽が元に戻るには時間が掛かりますが、凄い回復力で再生してます! 今日はお嫁さん達と一緒に砂浴びを満喫しました。 伝説の鳥(ギリシャ神話かな?)フェニックス/不死鳥みたいだね。 しかし、尾羽がないせいか、体格は雌鶏達と同じくらいに見えます。 療養生活をしていたから、痩せたのかな? これからたくさん食べて体力を付けないとね〜。 大変だけど、雌鶏さん達をこれからも守ってね。

あとから分かったことですが、今回の土佐犬事件は、地方新聞と数社の全国紙に載ったそうです。 私も読みました。 「(我が家を襲撃するまえに)飼い犬4匹に噛み付いて怪我をさせ、ウサギ1羽を噛み殺して、民家のニワトリ(←我が家の雄鶏)に噛み付いた」と書かれてました。 文中のウサギは、我が家に咥えて持ってきた子ですね・・・。 闘犬用に訓練をした犬で、体長120cm/体重50kgとの記載もありました。 やはり大きかったのですね(苦笑)。

今考えると、当日が雨で本当に良かったと思います。 天気がよく、たくさんの人が外を歩いていたら大惨事になっていたかもしれません・・・。 子供やお年寄りが遭遇したらと思うと、最悪の事態もあり得ます。 包丁を持っていても、闘犬だからやられたかもしれません・・・。 私も夢中で追いかけたから良かったものの、ひるんでいだら、土佐犬に返り討ちに遭っていたかもしれません。 当日の警官の忠告を忘れないようにします。

名古屋コーチン一家の成長記録/若鶏編

2003年4月6日 怪我も治り、蹴爪が立派な雄鶏になりました。(祝1歳)

コーチン達が家にやって来て1年が経ちました。 土佐犬に噛まれた雄鶏は、怪我も完治して立派な雄鶏に成長しましたよ。 本当に良かったね〜。 とても大きな雄鶏になり、体重はズッシリと4Kgくらいあります。 立派な蹴爪も伸びてきました。 怪我の治療のため、私の部屋で1ヶ月間いっしょに過ごした雄鶏です。そして、すっかり私に懐きました。 私が庭に出ると、一番先にお出迎えしてくれます。雌鳥達からの信頼も厚く、何かで驚くと雄鶏のそばに駆け寄りますよ。

春になり、最近の雄鶏の日課は、スズメとハトを追い掛けること。 捕まえたいのだろうか? 捕まえて食べるのだろうか?彼の目的を知りませんが、今のところコーチンファミリーに捕まった鳥はいません(笑)。

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2003年4月6日 集団羽繕い中のお嫁さん達、4羽?(祝1歳)

雌鳥さん達は、1日に2個〜3個、ときどき4個の卵を産んでくれます。 食欲旺盛でたくさん食べて、よく卵を産んで働いてくれる子達ですよ。 4月になると、巣篭もりをする雌鳥も1羽や2羽現れました。 「産箱に寝込んでしまった!」と、初めは病気と勘違いしてしまいましたよ(笑)。 この子達は、養鶏場の人工孵化で誕生したのだと思います。 親鶏に抱かれて育てられていないから、卵を温めるような子育てをしないと思っていました。 そんな思い込みがあって、子育ての巣籠りだと分かると感激しちゃいましたよ〜。 このまま、卵を抱かせてあげようと思います。

卵を5個だけ残して、産み落とされた日付をマジックで卵に書いておきました。 可哀想なのですが、皆が抱いたら大変なので、1羽の雌鶏さんに5個の卵を託すことにします。 にわとりの場合は、抱き始めてから21日で孵化します。 3週間後を楽しみに待ちましょう!可愛いひよこちゃんは、何羽産まれてくるかな?

しかし、雌鶏さんに卵を託す“自然孵化”は失敗してしまいました。 別の隔離した小屋を作らずに他の雌鳥達が自由に出入り出来る産箱で抱かせたことが原因でした。 他の雌鳥が自分も抱こうと産箱に侵入し”おしくらまんじゅう状態”になって卵が潰されてしまったのです。 あと1週間ほどで孵化するはずだったから、本当に残念でしたよ・・・。 解決策として、すぐに子育て用の新しい小屋を作るのは難しいです。 やはり自然に孵させるのは難しいのかな? 養鶏場が人工孵化なのかが、何となく分かりました。 今年が無理でも、来年に再度チャレンジしようと思います。

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2004年1月1日 祝お正月!しかし、ニュースが辛いです。(1歳9ヶ月)

我が家のコーチン達はもうすぐ2歳です。 雄鶏君の体格も蹴爪もずいぶん大きくなったね! 来客の方もビックリしてますよ(笑)。 今年のコッコ達の計画として、昨年に失敗した子育てをさせてあげようと思います。 “4月までに子育て専用小屋を作ってあげたいなー”というのが私の新年の抱負です。

少し辛い話ですが、今年の冬は鶏達ににとって過酷な冬でした。 ご存知のとおり、“鳥インフルエンザ”がテレビや新聞などのメディアを賑わせています。 実際には人間への感染や被害がなく、「鶏は危ない」という情報が一方的に流されている状況です。 鶏に関係のない一般的な方々も「ニワトリは危ない」という情報に洗脳されている感じですね。 その結果、社会がヒステリックになって捨てニワトリ現象や、命の大切さを学ぶために飼育されている学校のニワトリでさえも平気で処分される事態になりました・・・。 PTAや教職員が餌やりが危険だという間違った知識から、餌や水を与えられず、子供達の目の前で次々と餓死していったという話しさえありましたね。 本当に酷い状況です・・・。

確かに鳥インフルエンザは注意すべき病気です。 しかしながら、いたずらに人々を怖がらせるのではなく、正確な情報を伝える必要があるのでしょう。 あくまでも危険なのは(人間に感染するように変異した)病気を発症したニワトリです。 元気なニワトリ達には危険がなく、その元気なニワトリ達を病気から守る術を伝えることをメディアにやって欲しいと思います。

ニワトリを飼われている方々も色々と大変だと思います。 にわとりを可愛がっているのに、嫌な事を見たり聞いたりしたでしょう。 テレビの中のにわとり達の声が、私には助けを求める声に聞こえていました(涙)。 早く鳥インフルエンザが収束して欲しいと願ったお正月でした・・・。

名古屋コーチン一家の成長記録/若鶏編

2004年1月3日 お気に入りの場所にて、午後のひと時(1歳9ヶ月)

我が家のコーチン達には、お気に入りの場所が何ヶ所かあります。 この写真の松の木陰もその一つですよ。 ここで食事の後の昼寝や羽繕いを良くしています。 松の枝が上空の敵(カラスなど)から身を隠してくれるから、安心できるのでしょう。 暑い夏季になると、この松の木の下で涼みながら昼寝をして過ごすことが多いですね。

この松の木、実は夏季になると大きな毛虫が付きます(恐怖!)。 私は、ツバメや他の鳥が毛虫を食べるのを何度も見たことがあり、にわとりも食べるの だろうと思っておりました。 しかし、うちの子達は、まったく食べません(笑)。 キャベツに付く青虫を食べても、毛虫には毒があったり、不味いのが理由で見向きもしませんね〜。 一度、たくさんの松の毛虫を捕まえて地面に置いておいてみました。顔を近づけて見るのだけど、気味悪がって口を付けませんでしたよ。残念! 毛が生えてない、芋虫系(キャベツの青虫もそう)なら大丈夫なのでしょう。

名古屋コーチン一家の成長記録/若鶏編

2004年3月28日 野菜が大好きな子達です(2歳)

我が家のコーチン達は産まれてから2年になりました。 雄鶏君は色々な経験をしたからなのか、本能(産まれながらの役割)なのか知りませんが、常に周囲を警戒して眼を光らせています。 土佐犬侵入事件が彼に大きく影響したのかも? 2歳の立派な雄鶏になった現在、雌鶏達が安心して暮らせるように気を配っているように見えます。

写真は、夕方に我が家の畑から採れた大根と菜っ葉を食べるコッコ達です。 大根葉や菜っ葉が大好物なコーチン達は、あっと言う間に食べてしまいますよ。 大根の身(人間は通常こちらがメイン)を、2番目に好きなようです。 葉っぱを食べた後に、突いて中身だけを上手にくり抜いて食べます。 この写真くらいの量の大根や菜っ葉を、2日間くらいでほぼ完食してしまいますよ。 体は小さい雌鶏さんのほうが大食ですね(笑)。 卵を産むからお腹がとても減るのでしょう。 とにかく、食べまくりますよ(笑)。

名古屋コーチン一家の成長記録/若鶏編
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2004年4月10日 春になり暖かいです(2歳ちょっと)

春になって暖かくなってきました。 雌鳥達の産卵ぺースが上がり、週に1日くらい雌鳥さん全員が卵を産む日があります(1日に4つ)。 しかし、問題も起こっています。 この写真(上)を見てください。 鋭い観察眼をお持ちの方は、お気付きかも知れませんが、産箱を4室も用意してあるのに、全ての子がこの産箱で産むのです(笑)。 昨年の自然孵化が失敗した原因も同じでした・・・。 ちなみに、入口からいちばん奥の産箱ですよ。

なぜなのだろう? 人間社会でも接待では“上座と下座”があり、奥が良いとされています。 奥が優先席、偉い人の座る場所ですよね。 にわとり社会にも似た規則でもあるのかな? 雌鶏さん達の様子を見ていると、奥が落ち着いて人気があるようです。 それとも私の産箱作りがイマイチで、各部屋に違いがあり、一番奥が微妙に広かったり、気に入られる仕様になっているとか・・・(笑)。 とにかく、我が家の雌鶏さん達は一番奥の産箱を使いたがりますよ。

今のところ、巣篭もる雌鳥はいません。 しかし、季節も暖かくなって子育ての季節です。 昨年のように一番奥の産箱で子育てをさせると、再び“おしくら饅頭”をやって卵を潰されてしまうでしょう。 子育て用の新居を製作しないといけませんね。

暖かくなり、コッコ達に良い季節になっています。 雄鶏も木陰で昼寝を満喫することが多いけど、少しの気配や物音に起きて、直ぐに立ち上がりますよ(写真・下)。 上空を飛ぶ鳥達の気配も察知して、大きな鳥の場合には「グゥ〜 グゥ〜」と唸って雌鳥達に知らせます(警戒声)。 それを聞いた雌鳥達は、木陰や植え込みの中へ避難をしますよ。

ちなみに、スズメやムクドリ、ヒヨドリに対しては雄鶏の避難警報は作動しないようです。 無害ですがキジバトには、「グゥ〜」と警報が作動してしまいますよ。 本当に悪さをするカラスには、当たり前ですが、雄鶏が避難警報を出します。 きっと大きさで判断しているのでしょうね。 たまに、飛行機にも反応します(笑)。

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