ペットショップのヒヨコ販売
(写真1、ペットショップに大きめなヒヨコ、“中雛”がいましたよ。奥の子は生後2ヶ月くらい?) 生後1ヶ月の名古屋コーチンの中雛
(写真2、生後1ヶ月の名古屋コーチンのヒヨコは、中雛になったばかりです)

生後1ヶ月以降のヒヨコは“中雛”、体も丈夫になる

ひよこちゃんの入手方法は、ペットショップから購入するのが良いと思います。 養鶏農家さんや、JA(農協)経由で入手できなくもありませんが、交渉の手間や時間が掛かったりするかも知れません。 ニワトリの雛を扱うペットショップは、4月から6月頃に販売することが多いです。 少しずつ暖かくなり、暑過ぎない季節だからヒヨコを育てるのに適しているのが理由なのでしょう。 私もゴールデンウィーク頃からの飼育をお勧めします。 長期休暇だから、ヒヨコちゃんの飼育にも専念できると思います。

近所にヒヨコ販売をしているペットショップがない場合、(店頭でヒヨコ販売をしていなくても)大きいペットショップや鳥類を扱うペットショップに「ニワトリの雛を購入したい」「名古屋コーチン雌鶏のヒヨコ3羽と雄鶏のヒヨコ1羽を取り寄せて貰えますか?」「生後1ヶ月ちょっとの中雛が欲しいです」と問い合わせてみましょう。 私が飼っている“名古屋コーチン”を例に出しましたが、烏骨鶏(ウコッケイ)でも他のニワトリでも、欲しい種類を取り寄せて貰えるかを聞きましょう。 何店舗かのペットショップに問い合わせれば、取り寄せて貰えるお店が見付かるかも知れません。 因みに、ヒヨコ販売は4月から5月が最盛期ですから、序盤の3月下旬から4月頃に問い合わせると確率が増すと思いますよ。

生後4週目から10週(約2ヶ月半)までのヒヨコを、“中雛”と呼び、10週目から20週(5ヶ月)や24周(6ヶ月)までのヒヨコを“大雛”と呼びます。 そして、生後半年を迎えると、ヒヨコを卒業して成鶏(大人)の扱いです。 中雛になると、写真1や写真2のようにグンと大きくなるから、一般的に“ヒヨコ”といえば“幼雛(生後4週目まで)”を指すのでしょうね。 顔も大人っぽくなる大雛は、“大きなヒヨコ”よりも“若鶏”と呼ぶ方が適当かも知れません(笑)。 産まれて直ぐの可愛らしい“幼雛”は、体力もなく寒さに弱く、飼育難易度が高いです。 可愛さには欠けるけど(笑)、中雛以降のヒヨコは、成長して体力も付いていますから死なせてしまうことも稀でしょう。 初めての飼育で自信がない場合や、確実に育てたいのなら、中雛から飼い始めるのが安心です。 体力が付いたといっても保温には気を抜けませんが、私は生後3週間か1ヶ月くらいの子を入手する事も多いですね。

生後1ヶ月未満は、“鶏のひよこ飼育方法・幼雛編”を参考


YouTubeに“ひよこの飼育方法【中雛&大雛編】”動画をアップしました。
次のURLです:https://youtu.be/hkFijW31gKM
成長した1ヶ月目以降のヒヨコちゃんを飼育する方法です。鶏小屋や暑さ対策を解説しますよ。

中雛の名古屋コーチンを軒下ケージで飼育
(写真3、中雛のヒヨコ2羽を軒下のケージで飼育、冷え込む夜に“湯たんぽ”を使います) ヒヨコをケージに隔離して成鶏から守る
(写真4、ケージで飼育する理由の1つは、成鶏に突かれて虐められないためです)

中雛以降のヒヨコ飼育は、屋外でも大丈夫!

本Webページでは、体力がついた“中雛”以降のヒヨコ飼育を解説します。 ペットショップで売れ残った“大きなヒヨコ”を飼う場合や、幼雛が成長して大きくなった時の参考にして下さい。 そして、4月頃に産まれたヒヨコが中雛や大雛になる頃、日本は初夏の季節です。 終盤に鶏の大敵“暑さ対策”にも触れておきますね。

【小数を飼う場合】
鳩サイズの中雛を2羽なら、写真3のようなケージを使ってもいいです。 この木製ケージの大きさは、75cm(幅)×40cm(奥行き)×65cm(高さ)ですよ。 ニワトリの種類にもよりますが、大きく育つ名古屋コーチンの場合だと、成鶏になる頃には2羽を飼育するのが困難になります。 大きく育つ種類には、成鶏になるまでに“大きな鶏小屋”を用意してあげましょう。 名古屋コーチンと比較して、体重が1/3や1/4の鳥骨鶏(ウコッケイ)やチャボなどの小柄なニワトリなら、このサイズのケージでも2羽の成鶏を飼えると思います。

【大人のニワトリがいる場合】
それなりに頑丈なケージでヒヨコを隔離しなければなりません。 理由は、突いて虐めるからです(写真4)。 自分の子供じゃないヒヨコを激しく攻撃する成鶏もいるので要注意ですよ。 突かれても大怪我をしなくなる3ヶ月目くらいまで隔離するといいです。 3ヶ月目くらいになれば、(広い場所なら)走って逃げ切れるから一緒にしても大問題になりません。

【場所】
中雛以降のヒヨコを飼育するケージを、直射日光や雨の当たらない屋外の軒下などに置くとよいです。 屋内に置いても良いのですが、中雛になると大きめのケージが必要になって場所に困るでしょうから、軒下などが妥当ですね。

【保温器具】
4月から5月に飼い始めた幼雛が中雛になるころ、季節も暖かくなります。 中雛になり体力が付いたヒヨコは、屋外飼育でも、昼間の保温が不要になります(気温20度くらいまで上昇する地域)。 しかし、季節外れの寒さにはケージを布で覆うなど対策をしましょう。 生後1ヶ月を過ぎた中雛を2羽以上で飼育する場合、気温10度を下回らなければ、夜間もヒーターが不要です。 (気温に関係なく)体調不良で元気がない時や、元気でも1羽のみの飼育の場合(夜間に15度以下の時)、2羽以上でも10度くらいまで気温が低下する場合には、ヒーターやペットボトル湯たんぽで保温するといいです。 季節が初夏になり、生後2ヶ月半を過ぎて“大雛”になると、夜間も保温は不要になりますよ(1羽の飼育でも不要)。

【暑い時】
汗腺がなく汗を出せないニワトリは、暑さに弱いです。 ニュースで「猛暑日を記録した○×市の養鶏場で5万羽が熱中症で死んだ」というのをよく聞くほどです。 普通の陽気でも夏季の直射日光を避けるのは当然ですが、5月や6月に夏のように暑くなったら、風通しのよい涼しい場所に移したり、周囲に散水して対処しましょう。 また、体を冷やす効果のあるスイカをヒヨコや成鶏に食べさせるといいです。 詳しくは“鶏の熱中症・夏バテ対策のまとめ”をご参考下さい。

【ヒヨコ飼育の注意事項】
ヒヨコに限らず成鶏にも共通する注意点に、“2羽以上で飼う”、“音に注意する”、“夜に暗くする”、“大きな物を動かさない”、“急な動きをしない”があります。 詳しくは“幼雛飼育方法”をご参考下さい。

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中雛はたくさん食べます
(写真5、鳩サイズになった中雛は食べ盛り!飼料や野菜をパクパクと平らげますよ〜) 中雛には中雛向け飼料を与える
(写真6、中雛には「4週から10週」や「中雛用」と書かれた飼料を与えましょう) 成鶏用配合飼料を砕いてヒヨコに与える
(写真7、成鶏向け配合飼料を砕いても良いのですが、手間と時間が掛かるからお勧めできません) ヒヨコに毎日野菜を食べさせよう
(写真8、野菜は、食べやすいように“小松菜”や“大根葉”を微塵切りにして与えるといいです)

中雛用の飼料と野菜を刻んで食べさせよう

生後4週目を過ぎたヒヨコには、10週(2ヶ月半)目まで“中雛向け飼料”を与えましょう。 幼雛から大きく育って“食べ盛り・育ち盛り”になった中雛は、食べる量もグンと増えます。 体格に合わせて、飼料も増やしましょう(写真5)。 中雛向けの飼料は、ペットショップやネットで購入できます。 「4週から10週齢用」や「中雛用」と書かれた飼料を購入しましょう(写真6)。

事前に1日間に食べる量を観察しておいて、朝に飼料をたっぷり“餌入れ”に入れて外出すれば、留守にしても1日分に足りると思います。 もし心配なら、ご家族に「容器が空になったら追加で与えて欲しい」と頼むか、帰宅が夜なら電気を点けて、(起きたら)軽く夕食を食べさせるといいでしょう。 注意点は、ヌカのような“粉成分”を食べ残すこと。 「まだ餌が残っている」と思わず、残りカスの粉成分を廃棄して新しい飼料を与えて下さい。

私の近所のペットショップでは、3Kg入りの“中雛”と“大雛”向け飼料がそれぞれ販売されていました(写真6)。 大雛は、生後10週〜20週目(5ヶ月目)までのヒヨコです。 因みに、私の場合、大雛の途中(3ヶ月半くらい)から成鶏の飼料を与え始めますよ。 体格が大きな名古屋コーチンのケースですが、他の種類でも、大きく育った大雛の途中から大人の餌に替えてもいいです。

幾らか割高でもヒヨコ向け飼料を買ってしまうのがお勧めですが、成鶏向けの配合飼料(大粒)を砕いて細かくしても良いです(写真7)。 ただし、手に豆ができるくらいの労力が掛かるから大変ですよ(笑)。 実際にすり鉢で砕いた私は、二度とやらないと決めました(笑)。

幼雛と同じく中雛にも、可能なら1日に1回、小松菜や大根葉、菜っ葉などを微塵切りにして食べさせましょう(写真8)。 噛み千切る力が強くなった生後2ヶ月目や3ヶ月目以降のヒヨコには、微塵切りにせず、野菜を丸ごとケージの壁などに吊るして食べさせても良いですよ。 大人の成鶏にも言えますが、野菜はヒヨコに必要な食べ物です。 私は、2〜3日分の野菜を微塵切りにして、タッパーに詰めて冷蔵庫保存して食べさせていますよ。 なお、与える野菜については“野菜と雑草が大好きなニワトリ”と“ニワトリに有害な食べ物(植物)”を参考にするといいです。

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ヒヨコにも砂浴びは大切です
(写真9、成鶏に限らず中雛や大雛は、湿った土で入浴代わりの“砂浴び”をします)

ヒヨコに、散歩や砂浴び・日光浴をさせましょう

陽が射して日光浴ができる“下が地面”のケージなら不要ですが、中雛以降は、なるべく地面をお散歩させましょう。 地面ではない床のケージ飼育の場合には、毎日でも、天気の良い日にお散歩させるのが理想ですね。 暖かい日に、1時間や2時間でよいです。 ヒヨコは散歩中に、日光浴や湿った土で砂浴び(写真9)をしたり、草を突いたり虫を捕まえますよ。 とても喜ぶはずです。 飼い主がずっと見張れない場合、猫やカラスに狙われないよう、大きめのケージを用意するとよいです。 次項目の写真10は、幅1.2m×奥行き1.2m×高さ1mの“大型ケージ”内で遊ぶ中雛達が写っていますよ。

“日光浴”と”砂浴び”は、ヒヨコに必要な習慣です。 人間が日光浴をしてビタミンを作る行為、入浴して体を清潔に保つ行為(ニワトリの砂浴び)と同じく必須ですね。 ヒヨコには未だ寄生していないかも知れませんが、ニワトリは、吸血するダニを日光浴と砂浴びで落とします。 以上の理由から、ある程度大きくなったヒヨコには、天気のよい日、可能な限り地面をお散歩させる環境を作ってあげましょう。

名古屋コーチン中雛6羽を大型ケージで飼育
(写真10、生後5週目くらいの中雛6羽の場合、1.2m×1.5m×1mの大型ケージで飼育しました) 大型ケージの屋根
(写真11、屋外に設置した大型ケージの屋根には、“塩ビの透明トタン”を載せました)

多数の中雛飼育には、大きいケージが必要

先述の例に挙げた木製ケージ(75cm×40cm×65cm)では、名古屋コーチンのように大きく育つニワトリの中雛を、多数飼育するのは困難です。 3羽以上の飼育になると、写真10のような“大きなケージ”が必要ですよ。 写真10は、名古屋コーチンの生後1ヶ月ちょっとの中雛を6羽飼育したときのものです。 当初1.2m(幅)×1.2m(奥行き)×1m(高さ)のケージでしたが、寝床スぺースを設ける改良で30cmほど出っ張っています(奥行きが1.5mに拡張)。 3羽以上のヒヨコを大雛まで飼育しようとすると、名古屋コーチン(成鶏の体重が4.5Kg)の場合、確実にこのサイズが必要になりますよ。 因みに、成鶏2羽だけなら、このサイズのケージでも飼育できると思います。

【屋外ケージの設置場所】
大きなケージだから、軒下に置く訳にはいきません。 土を掘って砂浴びをやれるように地面に設置しましょう。 直射日光や暑さを避けるため、一部が木蔭に隠れるように設置するといいでしょう。 写真10のケージの南側には、高さ3mの木があります。 雨水侵入に備え、土を数cm以上盛った上に設置するとよいです。

【屋外ケージの屋根】
“塩ビの透明トタン”を屋根に載せたのが写真11です。 カラスや猫にヒヨコを狙われないように、屋根を作りましょう。 雨も降る屋外だから、塩ビのトタン屋根をお勧めしますよ。 直射日光を避けるため、木蔭へのケージ設置のほか、必要ならヨシズも張るといいです。 強風で飛ばされないよう、コンクリートブロックなどを重石に載せましょう。 日陰は必須ですが、強い陽が当たる場所も同じくらい大事です。 羽を干したり、砂浴びをするにも“陽が当たる地面”が必要ですよ。 半分くらいの面積に陽が当たるように、ヨシズやケージの設置場所を調整しましょう。

写真11のケージは、南側の樹高3mの木が日陰を作り、念のためヨシズも屋根の一部に被せています。 屋根には強風時に飛ばされないよう、レンガなどを“重り”に置きました。 台風には、コンクリートブロック複数個を追加、元々の重りと合わせて100Kgくらいを載せて備えますよ。 熱中症の原因になる太陽光ですが、鶏には強い陽を浴びる“日光浴”も大事です。 各時間帯によって、地面の1/3から半分に陽が当たるようにヨシズを被せています。

【屋外ケージ内の土】
ヒヨコ達は、砂浴びをしたり地面を突いたり(消化を助けるための小石を飲み込む)します。 ケージ内の土をなるべく清潔に保ちましょう。 中雛になると、ウンチの量も多くなります。 1日に1回は、ケージ内の糞や抜けた羽を回収しましょう。 そして、週に1度くらい、ケージ内の地面を10cmか20cmくらいの深さを掘り返して、表面の汚れた土と深い土を入れ替えるとよいです。 深く埋めた汚れた表面の土は、ミミズや微生物に分解処理され、1週間後にはキレイになるはずですよ。

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大型ケージ製作写真
(写真12、大型ケージは、1.2m×1mのユニット4つが基本、木製枠に金網を張って製作します) ケージには溶接鉄線網
(写真13、屋外ケージには、野犬対策にも頑丈で長持ちする“溶接鉄線金網”がお勧めです) 大型ケージのユニット
(写真14、手前が“扉ユニット”、奥が“壁ユニット”、他に“寝床ユニット”があります) 大型ケージの寝床ユニット
(写真15、ヒヨコ達が夜間に登って寝る“寝床ユニット”を製作中の写真) 幼雛は屋内で飼育
(写真16、ケージの木材に虫食いや風雨対策の防腐剤を塗ると長持ちしますよ)

【参考に】私の使っている大型ケージ解説

私が中雛や大雛飼育に利用しているケージは、自作の組み立て式です。 基本は、長さ1.2m×高さ1mの4つのユニットから成っています。 扉ユニット1つ、寝床ユニット1つ、何もない金網だけのユニットが2つですよ(写真14、15)。 木製枠に金網を張って各ユニットを製作しました(写真12)。 屋根は、材木を30cm間隔くらいで並べ、塩ビのトタンを載せ、重石をおけば済みます。 各ユニットをヒモで縛って固定すれば、100Kgの重石を載せてもビクともしません(組み立て方法は、“大型ケージ”を参考)。

金網には“溶接鉄線金網”という丈夫な金網を使っています(写真13)。 よく目にする緑色のビニールで針金を覆った6角形の金網よりも丈夫ですよ。 野犬にも食い破られにくく、亜鉛メッキが雨から守り錆びにくい金網です。 緑色の6角形金網より3〜4割増しの値段だけど、お勧めですよ。 因みに、1m当たり2千円くらい掛かりますが、“ステンレス溶接金網”は更に長持ちするそうです。

夜間、教えなくてもヒヨコ達は“寝床ユニット”に登って寝ます。 大人の成鶏も同じですが、止まり木などの高い場所で寝ようとする習性があるからです。 寝床を1段高く作ってあげると、安心して眠れますよ。

写真16は、寝床ユニットに“防腐剤”を塗った場面です。 虫食いや雨の腐食を防ぐ防腐剤は、塗りたてに揮発すると生物に有毒になります。 防腐剤に限らず、ペンキや防腐剤代わりのコールタールでも同じく有毒ですよ。 人間もなる“シックハウス症候群”と同じです。 酷い場合、ニワトリやヒヨコが中毒症状を起こして死んでしまうこともあります。 臭いがなくなるまで1〜2週間くらい、時間的な余裕があれば1ヶ月くらい放置して風にさらしましょう。 寝床ユニットの屋根は、雨漏りしないように“塩ビのトタン”を張りました。

中雛&大雛飼育方法2”へと続く

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